ドクターイエローT5編成は、いつ生まれていつ引退するの?
T5編成のプロフィール
JR西日本の特設ページ「ワタシたちの解体新書 ドクターイエロー」によると、T5編成の形式は923形で、700系新幹線をベースにした7両編成です。2005年に日立製作所と日本車輌製造で製造され、最高速度は270km/hと書かれています。[1]
年表では、2005年3月に新造され、2005年9月に検測を開始、2024年8月に4回目の全般検査から出場(最終の全般検査)、2026年6月に引退を発表、2027年1月に検測走行を終えて完全に引退する予定とされています。JR西日本は、T5編成のデビューから21年になるとも書いています。[1][2]
検測の内容は、電気設備の異常の有無、軌道のゆがみ、ATC信号、列車無線の受信状態です。10日に1回程度、東海道・山陽新幹線を全線走ります。検測の中身は、このサイトの検測のページでくわしく説明しています。[1]

T4編成の引退後も、1編成で検測を続けた
T5編成は、2005年からJR東海のT4編成と交互に走って、東京駅〜博多駅間の検測を受け持ってきました。T4編成が2025年1月に検測走行を終えたあとも、JR東海は、東京〜博多間のドクターイエローによる検測を、JR西日本所属のT5編成が引き続き行うと2024年12月12日の発表で説明しています。[4][5]
JR西日本は2024年6月13日に、山陽新幹線の設備検測について、老朽化に伴い、2027年以降を目途にドクターイエローによる検測を終える予定だと発表していました。そのあとは、JR東海が持つ営業用車両に載せた検測機器での検測を、JR西日本が検討すると説明しています。T5編成は、T4編成の引退から数えて、最後の約2年間を1編成で受け持つことになります。[6]
2026年6月22日の発表:検測は2027年1月に終了
JR西日本は2026年6月22日、T5編成について、2027年1月に検測運転を終了すると発表しました。いずれも現時点の予定で、大規模なダイヤの乱れなどがあれば変更になる場合があるとしています。[2]
このとき、イベントを除き、最終運行日も含めた検測運転の計画は公表しないと書かれています。ふだんの検測の日時を知らせていないことと、同じ方針です。[2]
最後に乗れる企画として発表されたのは、2027年1月10日出発の「さようならT5編成(仮称)」です。2026年10月26日の発表では、企画名は「ありがとー! さよならー! T5編成体験乗車」となり、走るT5編成に乗れる最後の機会で、JR西日本の旅行商品の購入者・当選者と、JR東海の「鉄推し!」の当選者が乗車すると案内されています。[2][7]
JR西日本は、2026年7月以降、準備ができしだい、ドクターイエローの1号車と7号車の先頭部の扉の窓に、引退記念のロゴを掲げるとしています。2027年1月11日から2027年1月17日には、博多総合車両所でドクターイエローの特別なイベントを検討中で、詳細は2026年12月上旬に別途知らせる予定とされています。[2][7]
7号車の保存と、ほかの車両
Impress Watchによると、JR西日本は2026年9月17日、T5編成の先頭車である7号車を、広島県江田島市の「江田島研修センター~み・ら・い~」の敷地内で保存展示すると発表しました。展示の開始は2027年9月の予定です。[3]
この研修施設は、JR西日本グループの広成建設が運営しています。江田島市から旧切串中学校の土地と校舎の譲渡を受けて、2022年3月に開設した施設で、施工計画の検討や現場での研修などに使われています。展示のために、鉄道保守の技術を紹介する展示施設が新たに建てられ、その中に7号車が公開されます。ねらいは、ドクターイエローの役割や意義を後世に伝えることと、広成建設の鉄道保守の技術や実績を紹介することと報じられています。[3]
共同通信の配信による熊本日日新聞の記事によると、JR西日本の倉坂昇治社長は2026年9月30日の記者会見で、ほかの車両の保存にも意欲を示しました。保存先については「相談している箇所がある」と述べ、決まり次第発表するとしています。また、全部ではなく、特に先頭車両に多くの人が愛着を持っているだろうとの見方も示しました。1号車や2〜6号車の行き先は、2026年11月5日の時点で、このサイトが確かめた範囲では発表されていません。[8]
引退のあとの検測は?
東海道新幹線では、JR東海が営業車で検測する方式に切り替えます。2025年10月16日の発表によると、ドクターイエローの検測機能は、営業車の検測技術ですべて置き換えられるようになり、導入は2027年1月からの運用開始を見込んでいます。[9]
営業車検測装置を載せたN700Sは「ドクターS」という名称で、2026年4月16日の発表では4編成(各16両)、検測機器の運用開始は2027年1月の予定です。山陽新幹線については、JR西日本が2024年6月13日に、JR東海の営業用車両に載せた検測機器で検測する方向で検討すると説明していました。[10][6]
関連するページ
出典
- JR西日本「The Last Run 2027」特設ページ「ワタシたちの解体新書 ドクターイエロー」(2026年11月5日に確認)(2026年11月5日に確認)
- JR西日本 ニュースリリース「500系新幹線&「ドクターイエロー」T5編成の引退について」(2026年6月22日・PDF)(2026年10月27日に確認)
- Impress Watch「ドクターイエロー、7号車を江田島で保存展示 27年9月から」(2026年9月17日)(2026年10月27日に確認)
- JR東海「ドクターイエロー(T4編成)引退に伴うイベント等の実施について」(2024年12月12日・PDF)(2026年11月5日に確認)
- JR東海 ニュースリリース「リニア・鉄道館 ドクターイエロー(T4編成)の車両展示について」(2025年1月15日・PDF)(2026年10月27日に確認)
- JR西日本「山陽新幹線における今後の設備検測について」(2024年6月13日・PDF)(2026年11月5日に確認)
- JR西日本 ニュースリリース「引退前も、そのあとも。新しい思い出をつくる旅へ!」(2026年10月26日・PDF)(2026年10月27日に確認)
- 熊本日日新聞(共同通信配信)「ドクターイエロー、さらに保存へ 「相談中」JR西社長意欲」(2026年9月30日)(2026年11月5日に確認)
- JR東海「東海道新幹線 新しい営業車検測技術の開発について」(2025年10月16日・PDF)(2026年11月5日に確認)
- JR東海 ニュースリリース「営業車検測装置を搭載した車両の名称・ロゴマークについて」(2026年4月16日・PDF)(2026年10月27日に確認)